江戸時代に旅行に行きたい

 皆さんはこのように思ったことはありませんか?

「江戸時代にタイムスリップして旅をしてみたい」

まぁ普通は思わないですかね。私はよくそう思うんですが笑

こんにちはコシャです。今回は旅についてのブログシリーズ第一弾として、江戸時代の旅についてお話ししていきたいと思います。

今回解説する本は

『諸国道中御案内 大日本道中行程細見記』

です。って言われてもピンとこないですよね。これは今でいうガイドブックに近いものと考えて良いでしょう。このようなガイドブックは江戸時代の初期からあるのではなく、当時「お伊勢参り」などを代表する信仰の旅が主流でした。これは当時は制限が多く、庶民が許された旅行が信仰の旅だったというわけです。

伊勢神宮のGoogle Earthを見てみた動画

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伊勢参りは周期的なブームが起こり、1830年には5ヶ月で400万人が参拝したと言われています。次第に制限が緩和され、「伊勢参り大神宮へもちょっとより」という言葉が流行し、娯楽の旅が解禁されます。こうして登場したのが『諸国道中御案内』などの旅行ガイドブックです。

しかもこれらは単なる旅ではなく、各地で得た知識を地元に持ち帰るという異文化交流が広まった意味でも、江戸後期から幕末期の大きな影響をもたらすことになります。当時はスマートフォンなど存在しないので、例えば、「ペリーが来た」などは誰かが伝えなければなりません。このようなことから異文化交流による情報伝達の速さがわかります。
また、当時の庶民は他の村同士で若い男女が結婚するということがあったのですが、実際に異文化交流によって、遠い地域同士の付き合いがあったことが、江戸時代の資料から実際に読み取ることができます。

さて、脱線しましたが、これらの旅が容易になったのは徳川家康をはじめとした幕府によってインフラ整備が全国的行われたことによるものです。これも当初は旅目的ではなく、大名の謀反に備えるものでした。やがて安定した時代となり、人々が旅をするようになったのです。

次回は、五街道について今回の続きとしてお話ししていきたいと思います。ぜひYouTubeもよろしくお願いします。お読みいただきありがとうございました。

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